次回、募集時期についてなど

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

お子さんのいらっしゃる家庭では、首都圏を離れて疎開されているご家庭も多いため、現在登録されている方への生徒募集のお知らせは、4月中旬以降にさせていただきます。

ここからは、つれづれなる所感と近況報告です。(注意:長いです。) 適当にスルーしてください。

疎開している家庭がかなりな数だというのは、話でも聞くし、街の人通りを見ていても感じますが、そういうことを報道すると、疎開をあおってしまうので、ほとんど報道されないみたいです。ただ、政府の発表も「原発が危機的な状況に変わりがない」というのが枕ことばなので、疎開できる条件のご家庭が、疎開されているのを無理に帰ってくることはないと思います。

もう一つあまり報道されないのは、放射能の安全性についてです。「安全だ」といくら言われても、安心できないのは、発がん性についての動物実験データがあることと、チェルノブイリや原爆の被災の実態があるからです。福島が大変な時期なので、放射能の安心材料について言及すると不謹慎という空気もあります。

しかし、いろいろ調べてみて、今回のことに関して言えば、幼児が飲食物から放射性ヨウ素を摂取する危険性をケアしていれば、原発の状況が長期化してもそれほど放射能を恐れることはないのではないかと思いました。原爆の被害を受けて、爆心地からすぐ近くで被ばくして、猛毒だと言われている放射性プルトニウムを体内に取り入れたとしか思えない人たちの中にも、かえって免疫力が上がって、家族ぐるみで健康で長生きをしている例もあるのです。けれども、こうした情報は被害を受けた人への配慮があって、あまり公になることはありません。

低レベルの放射線が免疫力を高めるということは、自然放射能が高い地域の住民のガンの発症率が統計上有意に低いという例からわかります。たしかに放射能でDNAが傷つくけれど、健康な細胞は復活する半面、ガン細胞になる手前の異常な細胞が、DNAが傷ついたことで消滅してしまうというのが、その原理なのだそうです。ラジウム温泉が体に良いというのは、その作用によります。低レベルの放射能が健康上問題があるとしたら、飛行機のパイロットや客室乗務員は高度の高い場所で自然放射能を浴び続けているので、とっくの昔に表面化しているはずなのです。放射能と健康に関する分野は、まだ未知数のことが多く、これから医学的に究明してもらいたい分野です。

私の方は、授業や事務作業などは、普通にこなせているのですが、クリエイティヴな作業は難しくて、本の執筆はゆっくりしかできていません。聞くと、普段スポーツや芸術活動をしている方も、気力がでなくて、やらなくてはいけない仕事はこなしているけれど、クリエイティヴな活動を休止されている方が多いそうです。

首都圏の人たちの心の問題は、被災地に比べればということで、あまり公になりませんが、「他の人たちも同じなんだなぁ」ということがわかって、精神的には楽になりました。とは言っても、6月に延期になった本の原稿は、最期まで仕上げなくてはいけないので、パソコンに向かっている毎日です。

父は阪神大震災のときに京都に出張していて、その日に限って枕元に懐中電灯を置いていたそうです。私もなぜか、震災の前にはペットボトルの水を買い込んでいて、冷蔵庫はメーカーから直販で取りよせたヨーグルトでいっぱいでした。(笑) 震災あとは、余震よりも原発が危ないという気がしたので、すぐに姑と子供たちと一緒に北京の自宅に疎開していました。(疎開という言葉が使われているのは、あとで知りました。)子供たちはどうしてと言って怒っていましたが、あとから原発の状況が悪かったことがわかって、北京に着いてから納得していました。

1週間ぐらい経って、なんとなく大丈夫だという気がしたので、滞在を延長することもなく帰国しました。留守用の餌をやっていたのに、飼っている金魚とどじょうが痩せていて、可哀そうなことをしたなぁと思いました。もう10年以上も前に、子供たちが金魚すくいとどじょうすくいで持ち帰ってきて、私が面倒をみているペットです。 大量のヨーグルトは賞味期限ぎりぎりになっていましたが、美味しくいただきました。

震災の直後には、夢をよく見ました。津波で亡くなったたくさんの方たちの魂も夢に見ました。花見を自粛するのは、やり過ぎという批判もありますが、やはり今回の震災は他人事ではない、日本人は無意識のうちに繋がっているのだと思った夢でした。喪に服しているのと同じなので、こういう気分が一段落するのは四十九日をすぎる5月の始めぐらいではと思っています。

震災を通じて、こういう状況下で自分は何ができるのだろうと考え、ようやく国語を教えることしかないのではと腹をくくりました。被災した漁師のお子さんで双子の小学生のインタヴューをテレビで見たのですが、普段はホタテの養殖を手伝っているというその子供たちは、こうした状況下でも目がキラキラして、未来を語っていて、逆に首都圏の子供たちを何とかしなくてはという思いが強くなりました。

激動する世界情勢の中で、日本を背負って立つべき首都圏の子供たちが、目的と終わりの見えない受験競争で疲れているようではいけない。効率的で有意義な国語教育こそ、今、自分ができることで、もっとも必要なことではないかと考えたのです。

我が家の子供たちは、高3と大学3年で、それぞれ来年あたりに留学したいと言っています。旦那さんも、海外での仕事を頑張っているので、当分、北京から帰ってくることはありません。カナダとアメリカと中国と日本でバラバラの生活が始まりそうです。まるで、「主婦業はいいから、お国のために働け」と、神様に言われているようです。残りわずか、家族みんなで一緒に過ごせる時間も大切にしていきたいです。

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