学歴に関する誤解

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

学歴なんて必要ない

自分の仕事に自信を持っている人の口からよく聞く話です。なにも自営業者だけでなく、大企業のサラリーマンの中でさえ、「仕事の実力と学歴は関係ない」という話はよく聞きます。

学歴とはパスポートで、そもそも就職の時に一流大学卒でなければ、上場企業のエントリーの俎上にすら乗らないというのは、一般的に考えられるメリットです。お母さんたちが中学受験に必死になるのも、こうした動機が大きいと思います。

一方で、グローバルで大きなビジネスをしようと思ったら、大企業などの肩書きを持って、博士課程を卒業していることが必要です。こうした前提があるのに、学歴不要などと言うのは、世界的な常識が欠けているだけなのです。日本は資源小国なので、グローバルに活躍している企業と人材がいなくては、経済の基盤がなりたちません。「学歴なんて必要ない」ということを言っている人は、学歴と社会責任を背負って活躍している人たちが築いているインフラのおかげで、日本という社会が成り立っているということすら想像できないほど、世の中の見方が偏っているのです。

しかし、「東大卒だと会社では使えなくて、早慶なら~」という意見では、勉強のやり方が悪くて、創造性だとか、コミュニケーション能力が育っていないということが大きな問題になってきます。そうした弊害を避けて、効率的に勉強し、東大に入っても受験で燃え尽きることなく、創造性を維持できるというのが、いわば理想的な学歴の獲得の仕方です。学歴があっても仕事ができないというのは、多くは勉強のやり方の悪さが原因しているのです。

勉強のやり方が悪かったことを、学歴否定に結び付けるのは、短絡的な発想です。

よい勉強とよい学歴は、どんな立場の人にとってもプラスになることなのです。

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