ゆっくりでも論理を追う

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

たくさん読書をしているタイプのお子さんは、活字を読むスピードが速いので、国語が得意なことが多いです。テストには時間制限があり、速く問題文や設問を読んだほうが有利だからです。そのため、読むスピードが遅いとテストの点数が上がりにくいということになりがちです。

けれども、国語を「考える教科」だとするなら、速く考えるというのは、はたして必要なことなのかという疑問は残ります。確かに、AなのでBだという結論に到達するのに、10回似たようなことを考えるのと、1回考えるのでは、前者の方が10倍考えていることになります。ただし、これは算数のような単純な命題の話です。国語の論理は「こちらの方が良い」という価値観の論理なので、たくさん考えれば良いというものではないからです。

速く読めない生徒さんのための構造的な速読法というのをやっていますが、それでも、そんなテスト対策をやる以前に、着実に論理を追うことの方がはるかに重要です。いつもいつも、あわてて結論を追っているようでは、人生にとって大切なことを考える姿勢を、スポイルすることになりかねません。ゆっくり考える生徒さんにこそ、じっくりテキストにむかう授業が大切です。

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