トトロがどんぐりを持っている意味

狭山丘陵は、「となりのトトロ」の舞台になり、

別名トトロの森として知られています。

この森がある埼玉県のコンクール作文は、

ずばり「森について」

森を守ることの意味について、

作文に書く必要があるのですが、

温暖化を防ぐとか、洪水を防ぐとか、

科学的な役割を知っても、心から納得できているわけではありません。

そこで、どうして、森の主であるトトロが、

どんぐりの袋を持っているのか、

考えてもらいました。

諸説があるものの、稲作が始まったのが、紀元前1000年。

その前、ざっくり9000年が、日本が広葉樹林帯になった時代。

日本人が、お米を食べていた時代が3000年。

どんぐりを食べていた時代が9000年。

電気がない???じゃあ、懐中電灯は?(笑)

と、聞くお子さんに、なんとか

人がどんぐりを食べるというイメージを持ってもらい、

森という自然が、食べものという恵みを与えてくれる

ということの、ダイレクトな重さを知ってもらいました。

森は面白くないし、気持ち悪い虫がたくさんいる

けれども、恵みを与えてくれるということを、

ちょっとだけ理解してもらえたようでした。

となりのトトロは、現代の子どもたちへむけて、

伝えがたい自然について伝えるための、

自然のメッセンジャーなのですね。

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