中学受験~進学塾のパラドックス

脳力さくぶんでハッピー子育て♪-書く

以前、中堅進学塾の中学受験のカリキュラムの改善について、 責任者の先生と共同作業のようなことをやっていました。

中堅進学塾は、結果を出さなければ、大手のシェアに食い込めないので、 それぞれ工夫があります。

そのセクションは、私立高校の受験に関して言えば、

10名ちょっとの生徒さんを、1年間の指導でほぼ全員、

早慶MARCH付属以上の学校に進学させていました。

中学受験に関しては、基礎学力を重視して、

初年度に開成に2名の合格者を出していました。

もともと公立校受験が専門の塾だったので、

特に私立を目指していなかった生徒さんばかりでした。

それでも、適切なカリキュラムを組んでいれば、

ほぼ全員の生徒さんを、偏差値上、伸ばすことができます。

でも、大手の場合は、偏差値で差をつける必要があるので、

そもそも成績に差が出ることを肯定しています。

大学での合格実績を考えて、中学受験をするのであれば、

上位の学校に進学しなくてはあまり意味がないのですが、

それでは、生徒さんを振り分けられないので、

最後まで偏差値が伸びないのはわかっていても、

上位校を狙わせて引っ張るという仕組みになっています。

大手進学塾に在学して、成績が上がるいうのであれば、

それは、塾の提供しているカリキュラムとは、

別の要因があることになります。

なんとも納得できない仕組みですが、

「進学実績」だけで、塾を選んでいると、

そこにはまって抜けられなくなってしまうので、

そういうリスクもあるということを、押えておきたいものです。

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