アンパンマンから、言葉に込められたメタファーを知る

そうだ、うれしいんだ生きる喜び たとえ胸の傷が痛んでも なんのために生まれて、なにをして生きるのか 答えられないなんて、そんなのは嫌だ … なにが君の幸せ 何をして喜ぶ わからないまま終わる そんなのはいやだ 忘れないで夢を こぼさないで涙 … 愛と勇気だけが友達さ … ああ、アンパンマン優しい君は、行け、みんなの夢守るため 歌詞の引用が長くなりましたが、 アンパンマンの作者やなせたかしさんの作詞です。 で、これが、特攻隊員だった弟さんにささげた歌だとわかったら、 全部の歌詞の意味が、リアルに反転しませんか。 戦争という抗しがたい巨悪に向かうアンチテーゼがアンパンマンであり、 そこで、つむぎだされる物語が、悲しみへの解なのですね。 心に訴える文学というのは、こんな風に多層構造になっています。 物語の構造というのは、論説文より易しいわけではありません。 どうしてこの表現なのかという問いに対して、心情が立体的に浮かび上がる時 本来の意味で、作者によって込められた意味が再現されるのです。 試験の時に深読みすると、コケますが、 たまには、物語文を深読みしてみましょう~ ]]>

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