英語のやり過ぎ、帰国子女は母語に注意!

国語教室の門をたたくご家庭の中には、

お子さんが国語が苦手なためにいらっしゃる例もあるのですが、

その中には、

1.視聴覚・発達障害が原因の場合

2.母語が正常に形成されていない場合

というような

国語学習とは別の領域での問題を抱えている場合があります。

日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)/黒川 伊保子
¥714
Amazon.co.jp

人工知能の研究者である黒川さんは、

思考・感性の中心となる言葉(=母語)の学習臨界期を8歳と言っています。

その間、英語などの外国語がメインになるような特殊な環境にいると、

バイリンガルどころか、

どちらも中途半端なセミリンガルになり

正常な社会生活を送ることすら困難になってしまいます。

この時期、3年以上海外で過ごした場合は要注意です。

こうしたことへの対処の仕方は、専門家にお任せしないといけないので

わたしも問題を知っている必要を感じました。

認知心理学者の田中光子さんは、600例を調べた結果、

臨界期を13歳としています。

https://www.rakutendo.com/web-kawaraban/026.html

日本に滞在した英語圏のお子さんが、英語がおかしくなったので、

リハビリのために英語圏に戻して治した

というような体験談が載っています。

浴びるように母語だけを学習し続ければ、

元に戻ることがあるのですね。

臨界期の解釈に5年の幅があることは、少しホッとすることでした。

視聴覚の問題や、セミリンガルの問題に気付かないまま、

8歳以上の年代でいらっしゃる方もいるからです。

英語が大切だからと、バイリンガル教育を容認してしまう前に、

こうした危険があることが、本当に一般的には知られていません。

英語の先生などの中には、日本語がおかしいために、解雇される例なども見てきました。

セミリンガルになってしまう、つまり

思考できる言語体系をもてない人になってしまう

という恐るべき学習障害の実態は、

海外赴任する可能性のあるすべての人

つい英語学習などに夢中になってしまう保護者の方などもいる中、

実は、一般の人が知っておくべきことなのです。

]]>

体験授業・個別相談の申込はこちら
体験授業・個別相談の申込はこちら