公立中高一貫校の合格基準の不思議

こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。

作文を習っている生徒さんには、作文が出題される公立中高一貫校の対策のために受講される方もいます。そこで、塾の行っている適性検査(試験のことをこう呼びます)の模試の結果をみせてもらいました。

適正検査は県別(または学校別)に行われますが、多くはⅠとⅡというジャンルにわかれます。それを縦横のマトリックスの分布図にして、合格可能性を表しているデータがあるのです。

するとⅠとⅡの成績が良いということは、必ずしも合格に結び付いていないという相関?が見られました。平均以下だと不合格という相関はあるのですが、その先、両方の成績がどんなに良くても、平均近くても、合格者と不合格者の分布は均等なのです!

だったら、模試とか塾の授業というのは、テスト対策としては意味がないということを意味していないでしょうか。

そういう情報を読み取る力こそ、適性検査で求められている力と同じだと思うのですが、そうした本質的なことはあまり考えないというのが、どうもこの業界の特徴らしいのです。塾がやっていることは、適性検査に合格するための基礎力を計るという程度なのです。

では、何が合格と不合格をわけているのか。塾が行っている試験は似て非なるものなのです。国語の過去問題が模擬試験とかい離しているのと同じように、適性検査はもっと個性的なものなので、ⅠとⅡの両方ともかい離してしまっていると考えるのが妥当なのでしょう。それは、実際の過去問題を見て考えるしかありません。(笑)

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