2割だけ勉強すればいい理由

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

80対20の法則(パレートの法則)という経験則があります。

それは、8割の結果を出すものは、全体の2割の要因からもたらされるというものです。因果関係を、確率論で考えたとも言えます。例えば、「売り上げの80%は、20%のお客さんが作っている」というようなことです。

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80対20の法則を受験勉強で考えるとこうなります。

まず、学校のランクは、2:6:2に分かれます。上位校2:中位校6:下位校2

上位~下位校のどのランクの学校も、65%がおよその合格ラインです。

すると中位校までは、全体の2割の学習範囲をきちんとやっていれば、8割をカバーできるので、基本さえやっていれば良いことになります。

上位校だと、学習範囲が逆転するので、8割をカバーする学習範囲は、2:8で4倍になります。4教科になると、その学習量は比例して増えていきます。その効果は逆数なので、四分の一になります。上位校を目指すと燃え尽きてしまうのは、そうした幾何級数的な学習量の増大が原因です。大手塾のカリキュラムは、トップ校に対応して作られているので、多くのお子さんにとっては、害の方が大きくなるのです。

上位校とは言っても、偏差値60ぐらい、つまり東大や医学部を特に目指さないような進学校であれば、基本中心の勉強と過去問題対策で対応が可能です。偏差値65近い学校でもそうしたところがあります。学習量では身に付かない、思考力が試されてくるからです。始めからそうした学校を目指せば、1年未満の勉強で済ませることができ、健全受験が可能になるのです。

保護者の方は、大人ですし、商売については、批判的な目を持っていることと思います。けれども、なぜか、中学受験になると、塾の商売について冷静に考えられなくなるのです。塾任せにしないで、学習効果を判断し、お子さんの適性を考えることが、お子さんを塾中心の不毛な勉強から守ることにつながります。

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