計算力はどこまで必要?(3)/そろばん暗算

電卓が1000円以下で買え、

受験以外は計算機で計算できるという状況では、

そろばんで計算する価値は、ほとんどありません。

わたしが銀行勤めをしていたころには、

まだそろばんが実務で使われていましたが、今ではどうなのでしょうか?

けれども、そろばん教室が今でもあるのは、

そろばん暗算という計算方法が、

とても有効だということが、認知されているためです。

ドッツカードは小学生にはイメージできませんが、

そろばんの玉をイメージする方法は、

右脳が優位の小学生なら、まだまだ可能な学習方法なのですね。

これは、一度定着すると、大人になっても使えます。

だから、現在も文化として、日本で受け継がれています。

ただしこれにも一長一短があって、

検定は掛け算や割り算を織り交ぜながらすすむので、

わりとむずかしい実技ができなければ、

暗算のカリキュラムに、なかなか入ることができないのです。

学年が上がるにつれて、

イメージによる暗算の能力がどんどん低下していくのに、です。

受験という実用的な目的を考えると、

まったく時代遅れといわざるを得ません。

実用的なそろばん暗算の学習カリキュラムを作って普及できれば、

日本発の新しい文化が発信できると思うのです。

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