こうようを見に(2)1年かいち/作品紹介

 つぎは、いよいよ紅ようを見に白ね山へむかいます。むねがわくわくしてきました。どうしてかというと、きれいな紅ようを見るのがすきだからです。白ね山の上に上がっていくにつれて、だんだんはっぱのいろが、あかや、きいろや、だいだいの、あでやかないろになってきました。

”地頭力”でハッピー子育て-紅葉 「きれいないろだあ。」 と、ぼくがいいました。 「ほんと、きれいだね。」 とお父さんもお母さんも言いました。 さらに山ちょうに近づいて、 「あっ、山ちょうに木がはえていない。なぜだろう。」 と、ぼくがふしぎがっていると、 「しらべにいこうよ。」 と、おとうさんが言いました。そして、ぼくたちは、ちゅう車じょうに車をとめて、山ちょうまでのゆうほどうを10ぷんほどのぼっていきました。

”地頭力”でハッピー子育て-湯釜

「わあ。なんだこりゃ。み、みずうみが、みたこともないいろだなぁ。」 と、ぼくが言うと、 「コバルトブルーで、しんぴてきだね。」 と、お母さんが言いました。 「お父さん、これ、なんていう名まえ?」 と、ぼくがきくと、 「カルデラ湖というんだよ。ゆがまとも言うよ。きれいだね。」 と、お父さんが言いました。

「山ちょうの土のいろは、なぜ黒や、だいだいや、しろなの?」 と、ぼくはふしぎに思ってお父さんにきいてみました。そうしたら、お父さんは、 「くろはてつで、だいだいはどうで、しろは石かいだよ。だから、木がはえないんだよ。もう一つのりゆうは、むかし火山がばくはつして、よう岩がながれたからというかんがえもあるよ。」 と、教えてくれました。 「ふーん。そうなんだ。それで木がはえていないんだ。しぜんはすごいなぁ。」 と、ぼくはなっとくしました。

 山ちょうからけしきをながめていたら、となりにもみずうみがあったので、さんぽしてみることにしました。行ってみると、そこは国立公園でした。

「あっ、あそこにあかい木のみがある。きれいな色のおち葉もある。これ学校のリース作りにつかおう。」 と、ぼくがもってかえろうとすると、お母さんが、 「国立公園は、はっぱ1まいもちかえっちゃいけないんだよ。べつのところにさがしにいこう。」 と言ったので、ぼくは手にもっていたはっぱをおいて、 「うん、そうしよう。」 と、言いました。つづく

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