精いっぱいやって初めてわかる壁

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

今日、演劇をやっている大学受験の生徒さんから、進路の相談がありました。ある有名な劇団に所属しているのですが、大学の学部を決める方針もはっきしりない、演劇ももう辞めたいというようなことでした。

自分の才能がある集団の中でどの程度なのかということは、実際にその集団の中で頑張ってみないと中々見えてきません。やってもやっても限界が見えた時、初めて自分の夢と折り合いが付けられるというか、自分の才能の限界に納得できる時が来るものです。

「バカ」というと言葉は悪いですが、どんな人も数学を数学者のレベルまで極められるわけではないように、どんな人にもたくさんの分野で、トップレベルになれない「壁」というのが、存在するのです。

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わたしも「相対性理論を数式で理解したい。」とか、「哲学書を原書で理解したい。」とか、「ピアノをイメージ通りに演奏したい。」とか…、それこそもう、数えきれないぐらい「壁」を経験してきました。でも、そういう経験をしないと、自分の強みをどう伸ばしていくのかという見極めが、できてこないのです。

受験もそうですが、人の才能というのは、勉強だけではなく、何かしらいくつか得意なことがあるものです。SMAPの仲居クンは、芸能人としてのオーラはあるけれど、歌は?、でも司会の才能が抜群なので、ずっと人気者で年収も億単位を維持しているのです。つまり、才能を掛け合わせることで、本当のオンリーワンになれるというのが、多くの人の才能のあり方であり、正しい伸ばし方なのです。

そんな話をしながら、志望大学と受験戦略を提案して行ったところ、「本当にすっきりした。」と、お母さんともども明るい顔になってくれました。みなさんのオンリーワンは、何ですか!?

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