良問は解けない指導?!

こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。

神奈川県の男子中高一貫校のトップ2。知る人ぞ知るですが、その国語の問題はとても良い問題です。一つは論理的に考えられれば、8割近く得点できる学校。大学受験を前提にした姿勢が見えます。もう一校は先生自らが問題文を執筆して、論理や心情がきちんと表現された最高の問題文で出題する学校です。この学校は物語文は若干EQや表現力を問われるものの、やはり読解のポイントを押さえていれば8割は得点できます。

ところで、良問を出すこの二校。偏差値は60を超えていますが、合格者平均点が低いのです。6割を切ることもあります。つまり塾の指導と学校の指導方針が合っていません。塾の指導は模試の得点を高くする指導なのです。こうした論理的な読解力を試す問題とは質が違うのです。

上位クラスの○○クラス(学校名)という組みわけがされている場合も少なくないのですが、多くの合格者はそこに在籍しているわけですから、そもそも塾では効果的な指導ができていないのでしょう。

にわとりが先か、たまごが先かという不毛な批判になりかねませんが、そもそも大手進学塾のカリキュラムは営業用なのです。成績が上がらないで、長く在籍するほど儲かる。それで経営が成り立っているので、改善されるわけがありません。国語の成績が上がってしまったら、多くの塾のカリキュラムが崩れてしまうので、競争原理すら働かないのです。

なんだか救いようがありませんが、どうして国語がこうなってしまうのか。もっと深い理由は次回に。

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