国語の底力を付ける「問題文読書」

こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。

中学受験の国語のテキストというのは、5年生にもなれば大人向けの一般書が採用されるようになります。小学生が放っておいても大人向けの一般書を読むということは、まず考えられないので、多くの場合は文章が難しすぎるということになります。こうした語彙や表現の問題を克服するためには、そうした種類の文章に慣れるというのも、効果的な方法です。

そこでお勧めしたいのが、「問題文読書」です。受ける可能性のある併願校の過去問題を、設問には一切手を付けず、ひたすら音読していきます。音読を聞いていて、意味が理解できていないようだったら、傍で教えてあげるようにします。一回読みとおしたら、また一回と、通算三回は読むようにします。連続して3回ずつ読んでも同じような気もしますが、やはり飽きてしまうので、こうした方法にしています。

過去問題が難しすぎる場合は、四谷大塚の「予習シリーズ」のうち、「少し内容的に難しい」ぐらいのものから始めて、対象学年を上げていくようにします。物語文が難なく読めるという場合は、その内、説明文だけに取り組むようにします。

もっとも、流行りものの一般書で、入試によく出題されているような本が読めるのであれば、それに越したことはありません。喜んで読むのであれば、どんどん読み進めれば良い話です。難しい本が小学生のうちに読めれば、その集中力は大人になってからも維持されて、その読書習慣は一生の財産になるからです。

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