文章力がある子の語彙の増やし方

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

ブログの方は中学受験を中心に書いていますが、実は小説家志望、演劇志望などなど、ちょっと分かりづらい範疇の子供たちの国語指導もしています。

私自身は国語力についての本を書いていますが、決して小説が書けるという人間ではありません。それでも、そうした生徒さんが独学で小説を書くことの限界や危険などを知っているので、その辺をフォローさせてもらっています。

その一つが語彙力です。拙著「本当の国語力」でも触れていますが、漢字というのは、想像以上に人工的な言葉です。ベースになっているのが、昔の中国(漢)の言葉で、それに呉の時代の音まで加わっているのですが、その発音は四声などが加味されていないので、まったくの人工的な発音です。しかも中国語が原点なので、日本人の私たちは、その発音への語感が無きに等しいのです。そこに、和語をベースにした訓読みが加わるのですが、それこそ、当て字に過ぎないものなので、ことさらに努力して覚えていく必要があるのです。

だから、語彙を増やすためには、熟語を覚えるときに、日本語の意味に咀嚼しなおして覚える必要があります。日本語の文章にして読み直すというひと手間が必要なのです。小説家を志望している場合などは、語彙が乏しければすぐに表現のボトルネックがきます。子供の時から、語彙を意識していくことで、文章力の基礎体力がまったく変わってくるのです。

こうした漢字の学習方法は、国語が苦手な生徒さんにも共通して使えます。こうした覚え方をした漢字だけではなく、他の熟語まで書きとりができるようになって、3ヵ月で3割ぐらい得点率が上がります。是非、意識して取り組ませてみてください。

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