私が主宰している脳力さくぶん教室では、
小学生~中学生のお子さんを、 電話による通信教育で指導しています。
作文の指導には、デリケートなところがあって、 テストでまちがえたことなら、
×がついたとしても、次に頑張ればいいや、
ということになるのですが、
作文で書いている内容を否定的にとらえられると、
それは、自己主張というコミュニケーションでもあるので、
お子さんの立場がなくなってしまいます。
なので、「ここをこうしましょう。」といったアドバイスはありますが、
「ここが良くなかった。」というマイナス評価は、
文脈や字のまちがい以外は、書いていません。
逆に、書いた作文については、
必ず「ほめる」ということをやっています。
くらべるのは、少し前のその子の作文なので、
どんな作文にも、必ず上達していて、ほめる箇所があります。
それに、「文章を書く」という自己表現を、
勇気を持ってやっているわけですから、
それ自体が、充分ほめるに値します。
作文をほめてもらえると、お子さんは自信がつきます。
自分で自分の主張することを、読んで確認できて、
さらに大人の人からもほめられるので、
自分を認める気持ちが、育っていくのですね。
さらに、欲をだして言えば、
お子さんが本当にほめてもらいたいのは、
一番好きな両親ですので、
何はなくても、一言「おもしろいね。」「上手に書けたね。」と、
声をかけてあげていただきたいです。
作文へ取り組む意欲が、
ぐっと変わってくるはずです。
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