こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
記述式の問題は、基本的には設問で指定された個所をきちんと読みあて、字数と解答形式に合わせてまとめることで正解できます。しかし、「気持ち」を説明するようにというケースだけは、自分の語彙を持っていないと正解できません。
物語文というのは、「気持ち」を追体験してもらうための装置と言ってもよく、基本的には気持ちそのものを表現する語彙は用いないのです。なので、その状況から感じ取れる気持ちを説明しなさいと言われたら、それにふさわしい「気持ちを表わす言葉」に置き換えないといけないのです。
気持ちを表わす言葉は、大きく分類して、2x3=6通りあります。
プラスの気持ちとマイナスの気持ち
1.形容詞(形容詞型 動詞+「ない」)
2.形容動詞(形容動詞型 名詞+体言助詞「だ」)
3.動詞(複合動詞 名詞、副詞+「する」)
です。
例
プラスの気持ち 形容詞 楽しい 面白い 明るい
形容動詞(型) 幸せな 陽気な 正直な
動詞(型) 喜ぶ 感動する 愛する
マイナスの気持ち 形容詞(型) 悲しい 暗い いたたまれない
形容動詞(型) 不幸な 不安な みじめな
動詞(型) 悲しむ 馬鹿にする がっかりする
マイナスの気持ちの方が、複雑でたくさんあります。
気持ちの説明がうまくできない人や、作文で気持ちがうまく書けない人は、100個ぐらいのリストがあるので、それを覚えて文に書けるようにしてくださいね。辞書を引いて例文を調べ、単語帳などを作るのもいいですね。
]]>