総合学習~ゆとり教育の時間が、下火?になってから、
文科省の政策の方向は、公立中高一貫校にシフトしているように見えます。
今ある中学と高校を合体させて、私立並みのカリキュラムで成果をあげられれば、
少ない予算で、国民の教育への不満の矛先をかわせますからね。
その試験で特筆されるのが、作文ですが、
多くの学校が出題するというのに、その対策は公立小学校では行われず、
家庭まかせです。
小学校でみんなが作文が上手になって、その中でも勉強熱心な子が受験をする、
という構図ではないのですね。
作文は教育の専科大学でも、指導カリキュラムがありませんでした。
(現在はどうなのでしょう。)
現場の先生は、とくに人数が多すぎて、指導にまで手がまわりません。
「書かせる」ことで、手一杯です。
塾で指導効果をあげているところは、必ずといっていいほど15~18人を集団指導の上限人数にしています。
海外の学校でも、この程度の人数で指導されていることはよく聞きますし、
日本の学校でも、カリキュラムを工夫すれば、現体制で不可能ではないという試算を見たことがあります。
「作文」が受験科目に入っているのは、その必要性を東大出身の官僚がわかっている、
しかし、現場では対応できない、
というなんとも言えない政策の貧困さを感じます。
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