こんにちは。 【脳力さくぶん教室】の直井です。
作文教室を始めるときに、
一緒に教えてもらえる先生を探していた時期があります。
出版社での編集経験がある方、
文章が得意な方、
国語の教員としてのキャリアがある方、
などが、適当と思って声がけをしましたが、
うまくいきませんでした。
みなさん、
文章の書き方を教える
ということが、
大多数の人にとっては、必要なことなのだ
という基本認識がありません。
かけっこの早い人に、
走り方を教える
というのが、無駄に思えるように、
何の苦もなく文章を書いてきた人というのは、
書けない人のことが、よくわからないのです。
100%のうちの 3%の天才ですね。
スポーツでも、英語などの他の教科でも、ピアノなどでも同じですが、
技術がすぐれていてプロレベルの人が、
必ずしも、教えることが上手というわけではないのです。
あることを教えるプロフェッショナルとは、
教えるもののことを、理論的に良く知っていて、
かつ、
(必要に応じて)教えるメソッドを開発し、
自分もそれなりのレベルでは実践でき、
必要とされるコミュニケーション能力がある
人です。
こうした能力のある人が、
生徒さんの理解度をみながら、ステップを踏んで成長させる
ことができます。
「自分ができる」という適性とは、すこし違うことになります。
先生を選ぶときには、キャリアだけでなく、
当たり前のことですが、
教えるのが上手な人なのかを、見極めたいですね。
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