2010年のノーベル化学賞を、二人の日本人
~根岸英一氏と鈴木章氏が受賞しました。
これまで受賞した日本人は、数えてみたら19名。
でも、よく考えてみると女性の受章者はゼロです。
日本は世界有数の経済大国で、世界ランキングに入る大学もたくさんあるのに、
不思議ではありませんか?
平安時代には紫式部の源氏物語など、世界でもトップレベルの文学がありました。
けれども文学ジャンルでの女性の活躍もパッとしていません。
ファッション、漫画、エステ、イラストなど
女性がユーザーでかつ実用的なジャンルでは活躍している女性が多いですが、
リーダーシップを取って高みに登り、文化の一角を担うレベルまでには
なかなか達するのが難しいみたいです。
平塚らいてうではありませんが、本来母系社会である日本が、
江戸時代ぐらいから社会制度が父系社会にねじれていて、
女性が生きにくくなっているといのが、大きな原因ではないでしょうか。
そして、もう一つ、
紫式部はお父さんのスパルタ教育を受けているのですが、
元来、競争原理になじまない女性が、才能を大きく育てるためには、
こうした男性的なバックボーンが必要なのです。
欧米と違って個を重視しない日本では、環境的に難しいところがあります。
受験や資本主義社会による競争原理は、いろいろな弊害もありますが、
一面、女性を自立させ、上に引っ張って育てるというプラス面もあるのです。
また、国語の勉強は、論理的な思考力も育てることができます。
比較的女性の方が優れている言語能力を使って、
俯瞰的な知識を得て、それを活用する素地ができるのです。
作文・読解指導では、女子生徒さんを見させてもらうことも多いですが、
合理的な国語の勉強というのは、女性が社会的才能を育てるのに、
向いている教育方法なのです。
ノーベル賞は狙って受賞できるものではないでしょうが、
生徒さん達には、それに匹敵するぐらい
大きく才能を育ててもらいたいと願っています。
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