国語という外国語

小学生の国語の教科書は易しい

6年もかかって、この薄さの本を12冊勉強する…

そう改めて見てみると、

随分、少ない感じがしないでしょうか。

でも、これが英語のテキストだったらどうでしょう?

中学3年で習うリーダーのテキスト

高度な語学力を学習するためには、物足りないとしても

それほど、少ないとは言えませんよね。

日本語には、漢字があります。

つまり、昔の中国(漢)の字を、標準として、

小学生から学習しているのです。

ひらがなを習い始めると、ほぼ同時に、

語源が外国語である言葉を、

自国語として学習していかないといけないのです。

音読みに関しては、そもそもの語感がない言葉だし、

訓読みというのは、当て字です。

こんな訓練を、義務教育の間中、やり続けています。

アジアの中にあっても、

大学の授業を英語ではなく、自国語で受けられるというのは、

こうした中国語を取り入れた言語構造のおかげです。

抽象的、論理的思考が可能なのは、漢字の存在があるからです。

そして、語彙の大部分が、漢字表記だというのが、日本語の宿命です。

つまり、諸外国が自国語を学ぶのとは違い、

日本では国語によって、外国語を学んでいるとも言えるのです。

それだけに、もともと

 国語の学習というのは、負荷が高いもの

=相当に学習努力が必要なもの

という意識でいた方が、間違いありません。

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