国語の赤本にはミスが付きもの

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

中学受験の国語の入試問題を指導していると、たまに赤本の解答にミスが見つかることがあります。ストラクチャー・リーディングの指導を受けた生徒さんも、その解答が誤答であることを指摘することができます。

選択式問題で1~2%、記述式問題で部分点のグレーゾーンも含めると10%~あるというのが、実感です。これは私の思い込みではなく、よく指摘されていることなのです。例えば、文法の特殊用法に関する問題では、5つの選択肢について、4つの正解(うち3つはカギカッコつき)があり、すべて誤答だったということもあります。これなどは、4つも正解がある時点でおかしいということがわかりそうですが、作成者以外にチェックする体制がないのではないでしょうか。赤本の制作は、大変なのだろうと思います。

もちろん赤本の解答がまったく出鱈目ということではなく、抜き出し問題などは答え合わせに重宝していますが、それでも、記述式の答え合わせには使いづらいというのが本当のところです。

保護者の方に、「これは誤答です」とお教えすると驚かれ、「赤本の解答が間違いだったら、どうやって正解を知ることができるのですか」と聞かれますが、「解答を頭から信じないで、正解を自分で導けるようにするしかない」と答えています。

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こうしたミスは、国語が得意な人がフィーリングで答えを書いているという背景があります。「本当の国語力」には、記述式解答の合理的な導き方も載っています。赤本の解答を参考にしつつも、自分で正解を導ける力を養ってみてください。 ]]>

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