ある方と作文教室の経営の話をしていて
規模が大きい作文・読解専門塾では
コンピューターシステム系の仕事ができる方が
意外と経営者になっているケースが多いことに気付きました。
逆に、文章が得意だから教えている
という経営者さんの場合は、
意外にメソッドが充実していないのです。
これは、
英語が得意だから英語の先生になる
国語が得意だから国語の先生になる
という方が、
できない生徒さんをあまり上手に教えられないのと同じです。
ことさら努力しなくてもできるようになったので
その経過をうまく伝えることができないのです。
これは、いろいろなことで共通しています。
スポーツの一流のコーチが一流の選手ではなかった
というのもよくあるケースです。
逆に一流の選手だった人が監督になると、
うまくチームを引っ張れないということもあります。
天才と言われる人が、人口の3%ぐらいだとすると
いろいろなジャンル(例えば言語能力)に、
それぞれ天才と言える人がいます。
天才の場合は、環境さえきちんとしていれば、
自分で伸びていきます。
けれども残り97%の人は、
適切なメソッドで教わったほうが
伸びる人たちなのです。
国語という教科は、
システマティックに教えることが難しいですが
それが、意外にシステムと親和性があるというのは
わたしの経験にもあります。
一時、主婦業が長くなったので
頭のリハビリのために、国家試験を受けたことがあり
その時は、ソフトウエア開発技術者に合格した数ヵ月後に
マンション管理士に合格しました。
法律の勉強は初めてでしたが、
もっとも文法が難しい法律用語の試験で
論理的な思考力が役にたったのです。
合格率7%の試験でしたが、
勉強に要したのは10日あまりでした。
システマティックに読み解く過程というのは
追跡ができるので
誰でも理解することができるのです。
ストラクチャー・リーディングの読解メソッドは
そうした論理的思考力をベースにしています。
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