以前の国語力ピラミッドは7層になっていて、その中には、「漢字練習」が含まれていました。
今回、その層をはずしたのは、
漢字練習は、量をたくさんこなして覚え、テストでは○がつけば勉強はおしまい
というイメージがあり、作文による思考力の育成にはあまり関係がないかなと、
思ったためです。
でも、漢字ドリルの記事を書いてから、作文で使うことのできる語彙を増やすには、
漢字練習で意識していくことが大切なのでは、と思い返しました。
麻生元首相が、「未曾有」を「みぞゆう」と誤読したことは、記憶に新しいですが、
意識的な練習をしていないと、誰しもこうした語彙の穴があって、
恥ずかしい思いをすることがないとは言えません。
当用漢字だけでも1850字。その音と訓の読みがあり、組み合わせた熟語がありと、
漢字の学習には終わりがありません。
そして、日本人であるからと言って、その語彙を縦横無尽に使いこなして、
文章を書いたり、話したりできる人というのは、少数派です。
そうしたことも、国民性として文章を書くのが好きであるにも関わらず、
多くの人が文章を書くことに対して、 苦手意識を持っている原因です。
漢字を用例ごと勉強して、その文をしっかり覚えることで、
文に使える語彙が増え、表現力が高まります。
という訳で、朝令暮改ですが、
国語力ピラミッドを7層に戻して、漢字・熟語練習の層を作りました。
数字的にも、6層より7層の方が、印象がいいですね。
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