作文教室で何を教えているかという、概念図です。
国語力ピラミッド
と呼んでいます。
作文を教えるというと、
文章がうまくなる
ということを、第一に想像するかもしれませんが、
それは、2次的なことだと考えています。
一つの文章が出来上がるまでには、
膨大な経験や、会話から学ぶ日本語、読書を始めとする情報の蓄積があり、
そこに文章という形を与えることで、
一つの思考が完成されます。
作文を書くと1ヶ月程度ですぐに成績があがるということの理由は、
それまで自由に書くという機会が与えられず、
いわば考える機会の無かった子どもたちに、
初めて自分の外に対象化される言葉によって思考するという経験が、
与えられたからに他なりません。
ピラミッドの完成です。
このピラミッドは、さらに、次の行動へとフィードバックされます。
そして、
考える→行動する→確かめる→考える…
という現実的な思考力(リテラシー型国語力)という道具が完成します。
上手な文章表現、内容というのは、
ピラミッドが大きいということ。
でも、少し小さめのピラミッドであっても、
ピラミッドを完成させて、
世界を自分のものにしていく過程こそが、
その子の生きる力へとつながります。
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