国語の成績が上がらないので、
国語専門塾に通わせたけれど、
効果がでなかったという相談がありました。
おそらくどこの塾でも、教え方や教材は工夫されていると思います。
一つの制約は、集団授業であるということ。
国語の力は、算数などと同じで、自分で考えることがベースです。
算数の問題を解いているときは、考えなければできませんが、
国語の授業というのは、先生が解説を続けていて、
実は子どもは考えていないケースが多いのです。
算数の授業で、問題の解き方を延々と解説されているようなものです。
そして、算数より教えるのが難しい原因は、理解度がバラバラの生徒さんに、
同じようには、考える過程を体験してもらえない点です。
だから、ある生徒にとっては、丁度いい理解度のカリキュラムが、
ある生徒さんにとっては、易しすぎたり、難しすぎたりということが起こります。
もう一つの制約は、
メソッドが確立されていないということ。
マシーンを使った速読や、読書の奨励、指導者の経験的書き方で教える作文など、
それぞれの教え方があります。
論理エンジンのように、教材が網羅されたものもあります。
例えば、マシーンを使った速読などは、
単に識字が遅かったり、読書嫌いでそもそも活字に親しんでいない場合は、
効果を発揮するはずです。
しかし、考えるスピードを上げることはできないので、
すべての生徒さんに有効とは限りません。
すべてのノウハウはすでに開発されてかなりの年数が経っているので、
汎用性があれば、もっと普及しているはずなのです。
他のものも、生徒さんの置かれている条件によって、
効果が変わってくるという面が否めません。
私の作文教授法も、読解指導方法も、こうした
「ある生徒さんだけにとって有効」
といった制約をできるだけ排除して、
すべての生徒さんに効果がでる指導を目指し、
作文や読解をする上で、
もっとも必要とされる能力を訓練する
教え方、教材、副教材となっています。
直井メソッド国語教室では、その点を追求した結果、
両者とも個別指導(マンツーマン指導)という形を取っています。
このコストを下げるために、できるだけ、教室開設コストがかからない、
電話やスカイプによる通信教育(あるいは、それを目指す)という形にしています。
]]>