採用の超プロ、ワイキューブの安田社長は、
仕事ができる力=素頭(地頭)のよさ と定義して、
1.コミュニケーション力
2.論理的思考力
の二つをあげています。
それぞれ1/20の確率でしか採用できない人材であり、
「うまれつきのものであって、よくなることはない」 のだそうです。
ちょっと、待ってください。
コミュニケーション力と、論理的思考力は、学習されるものではないでしょうか。
学習の臨界点がある、という議論ならともかく、
私立文系の大学受験に数学がないために、
論理的思考ができる人材が減っている?のであれば、
裏を返せば、論理的思考力は教育で養成されると言っているのと同じです。
人材採用の会社にしてみれば、1/20の確率の人材を採用できるというのは、
うたい文句になるわけで、それが社内で育成できない、というのであれば、
ますます仕事の価値があがるわけです。
心理学の専門家でもなく、教育関係者でもなく、利害関係がある会社の発言が、
企業の人事に影響を与えている、ひいては人材を育てる意欲をなくさせている、
というところに、少なからず問題を感じました。
けれども一方で、大学を卒業するころには、その後の軌道修正が難しいほど、
コミュニケーション力や、論理的思考力の学習習慣が決まってしまっている
ということは、経験上かなり真実ではないかと思うのです。
学校では、地頭をよくするという観点から、教育が顧みられることは、
ほとんどありません。
家庭での学習に関する価値観が、
「仕事ができる」というベクトルを維持することが必要です。
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