学生生活の効用

今の時代、就職難だし、大卒学歴の価値は落ちているし、

費用対効果が薄いなら大学に進学させなくても良い?

単に学習効果だけ考えるのであれば、

多くの大学の学部の勉強は、メリットが薄いかもしれません。

教養学部で教えている先生には、教育的な責任感がない

というのも昔からよくある話です。

それでも、大学に進学する意味は大きいのではと、

思うできごとがありました。

私は、大人向けの経営目標設定セミナーの教材を制作して、

そのセミナーの学習状況も見ているのですが、

そのカリキュラムには、その方本来の価値観を明確にするために、

18~22才(大学在籍の頃)の行動や価値観を

つぶさに書き出す取り組みがあります。

大人になってからの価値観は、社会生活の制約があり、

それ以前だと親の価値観の影響が濃いので、

18~22才というのは、もっとも本人らしさがでる時期なのです。

私も自分で、何度もやってみました。

すると驚くべきことに、

今、自由に自分で行動できる環境にあるのですが、

そのほとんどすべての価値観や行動パターンというのが、

その頃のものと共通しているのです。

だから、大学生時代というのは、

その後の人生を形成する上で、とても重要な意味を持っているのです。

また、大学のアカデミックな勉強は、すぐに実用的にはなりませんが、

その時期、自由に物を考え、議論し合えるというのも、

主体的な人生を送る上で、大きな基盤となるものなのです。

これは、大学生活の見えない効用と言えるものです。

社会人になったときに、高卒の方が、「見えない壁」と感じるものです。

普通の才能の人こそ、大学生活を送る必要があると思うのです。

直井メソッド国語教室の教育内容は、

そうした年代を豊かに過ごすための礎となるものです。

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