小説文の読解問題を解くには、
出題されているような小説をたくさん読む必要があるのでは?
ということも、
よく質問として聞きます。
読解問題が解けない原因がわからないと、
たくさん読んでいれば、解けるのでは
という
素朴な解決策を考えてしまいがちです。
ある程度までなら、この方法も間違いではありません。
こういう場面なら悲しくなる
こういうことを言われたら意地になる
など、
感情の基本的な理解ができていないと、
まず、解けないということは、事実です。
ふだんから、小説や物語を読んで楽しんでいるということは、
こうした感情の疑似体験を楽しめているということなので、
小説文の読解の素地ができているわけです。
けれども、それだけでは、高得点は狙えません。
テストの文章は、点数の差をつけるために、
長文かつ複雑な心情が出題の対象になります。
限られた時間で、得点をするには、
小説を文章として味わっていることは、むしろマイナスになります。
心情の書かれている場所をマークしながら、
Aだから、Bだと思っている
Aという状況だから、Bという心情になる
という
心理的な命題をきちんと押えていく
ことが、
読解問題を正解に導くためのコツとなります。
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