生徒さんの読解の練習をみていて、 はたからみて「読んでいる」のと、
お子さん自身が「読めている」のは、
まったく別
なのだと、つくづく感じます。
学校で使っている国語の教科書は、
教養を育てていくには、内容も分量もまったく足りていませんが、 中学受験や高校受験、大学受験のテキストやテストに出てくる文章は、
逆に難しすぎて、学習効果が低いものが多いです。 例えば、中学受験で使うテキストは、
大人が読んでも読み応えがある
大人向けの文章が使われることが多いです。 けれども、その年齢で、その本が読めるような
精神年齢の発達しているお子さんは、
数十人に一人ではないでしょうか。
そうすると、読んでいるお子さんは、
文面をたどっているけれど、
半分はチンプンカンプンで、内容についていけない状態になっています。
短く意味段落で切って、何が書いてあるのか、どこが大事か、
読み取ってもらおうとしても、線を引くこともできません。
そういう状態だと、読解による文章の理解は、
大人が読んで、「わかっているだろう」という予測を、
はるかに下回っています。
そうした状況が長く続くと、
国語への苦手意識だけが残るという悪循環になりますので、
読解の指導では、まず、
1.文章の難度を、その子自身の力で読めるものに変える。
2.時間をかけて、段落ごとの意味を、短く書き出す。
(本当に理解ができているか、わかります。)
ということをやっています。
]]>