こんにちは。 国語力アップの直井です。
お正月で海外赴任から帰っているダンナさんと、
出身大学の社会的評価についての四方山話をしておりました。
仕事柄、同僚の多くの方が、東大出身です。
まあ、自分自身が東大出身ではないという贔屓目もあると思いますが、
会社では仕事の評価が中心なので、出身大学は仕事上の評価とは関係ない
というような話をしていました。
「でも、東大と早慶では大学の世界ランキングがまったく違うから、
海外での評価も変わるのでは?」
という質問に対しては、
「東大の評価自体が高くないから、あまり関係ない。」
というような話でした。
「むしろ、部下で採用している精華大学(中国)の方が、評価が高いよ。」
「でも、精華大学は東大よりランキングが下でしょう?(まだ、食い下がる)」
「いや、分野によるから精華大学の方が上。」
「…」
「慶應を卒業したら、スタンフォードとかに大学院で留学する方がいいんじゃないか。
英語がベラベラだから、活躍しているぞ。」
う~ん、東大ファンにしてみたら、お正月早々がっかりするような話ですが、
あの「東大一直線」的なフィーバーぶりは、何なのでしょう~
東大に入れないぐらいなら、浪人するっていう…
慶應の中でも仮面浪人(在学しながら他大学の受験準備をしている)の人はかなり多いそうです。
でも、実は極めてローカルな日本的な価値観によって、東大の牙城ができているのですね。
海外だと出身大学が良くても、3年契約で仕事を更新するような雇用システムなので、
仕事が出来ないとすぐに契約打ち切りになるそうです。
大学に入るまでに「燃え尽き」のような人は、
「あいつ○○大学なのに、どうしたんだ?」
「受験勉強で、燃え尽きているみたいだな。」
ということで、ドクターまで出ていても、残念なことになるそうです。
学歴と仕事の評価がリンクしているのは、終身雇用のある日本だけの現象で、
学歴が幸いして一流企業に就職しても、あまり活躍の場がないような生き方も、
幸せだとはいえなさそうです。(今では、すぐにリストラ対象になりますし…)
家庭的立場で子どもの進学を考えていると、
偏差値を基準として東大が頂点という価値観にはまりがちですが、
これからの教育投資の布石は、仕事についた未来を見据えて、
海外的基準で行う方が有効ではないかということを、
新年早々改めて認識した元旦でした。
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