こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
生徒さんの読解力のフォローのために、
塾ではどんな授業を受けているのですか
とお聞きすることがあります。
「先生が作った要約の穴埋めです。」
「要約をするのではなく、その穴埋めですか?」
次回、テキストを見ていただいて、またびっくり。
ある大手の中学受験塾なのですが、
説明文のテキストが、語彙がいたずらに難しいだけで、論理展開が平板。
とても、読解の練習向きではありません。
解けなかった問題を見せてもらうと、
明らかに解法を教わっていません。
少し難度の高いパターン化された解法が必要なのですが、
解説がなければ、正解の導き方はわかるわけがありません。
これを延々とやっていたら、国語の偏差値が上がるはずがありません。
他の大手の塾さんのテキストも
みんな見せてもらう機会がありましたが
(というのは、わからないので教えて欲しいと言われるので)
疑問の多いものばかりでした。
別に頭から、批判的に考えるつもりはなかったのですが、
国語に関して、効果的なことを教えている塾は、
大手にはないと言っても過言ではありません。
国語は本当に大事な教科なのですが、
国語の成績を上げる授業をしないことで、
そこは塾の経営上のキャッシュポイントになります。
生徒さんの成績分布ができる子とできない子にわけられて、
ずっと在籍してくれるからです。
他の教科にくらべて、カリキュラムと授業内容がわかりにくいので、
苦情が出ることもありません。
教えている先生すら、おそらくカリキュラムの不備はわからないのでしょう。
でも、こういう塾の経営者は、教育を何だと思っているんでしょうか。
と、国語の授業の実態を知るたびに、
教育者の良心はないのか!と叫びたい
気分になったのでした。
お盆休み、気分転換、リフレッシュしてきます!
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