漢字検定を主宰する社団法人の儲け過ぎが、問題になっています。
儲け過ぎになるほど、人気があるということの裏返しでもあるのですが、
その人気の理由は、
1.努力したことに対して、成果が相応にでる。
2.級の到達水準がわかりやすい。
3.語彙が増えて、読解力や文章力の向上に役立つ。
4.語彙の穴が無いように、網羅して勉強することができる。
5.社会的にも認知されているので、入試や履歴書でも客観的な能力として評価されやすい。
6.級を取ることで、漢字学習の指標としてのモチベーションを得られる。
7.努力好き、勉強好きな日本人の国民性に合っている。
などなど、ざっと考えただけでも、
たくさん出てきます。
これに対して、文章検定というのがありますが、
こちらの方はあまり人気がありません。
その理由は、
1.勉強方法が明確ではない。
2.評価基準が不明瞭。
3.実用的な内容を求めら得る出題で、手紙文などが出題される。
時代の要請にあまり応えているとはいえない。
4.難度の高い級をとっても、その難易度と実用性とのリンクが不明瞭。
数年前にチェックした時の記憶なので、
内容的には変化があるかも知れませんが、
検定そのものへの魅力は感じませんでした。
アメリカでの文章検定は、語彙を中心として、プログラムで解析するものがあるそうです。
この方法を試した方もいらして、それなりに正確な数値として、文章力が反映されていました。
ただ、表現力や文の構成というところまでは、測定ができないので、
そこにはマンパワーが必要ですし、
その評価は、作文の入試での評価のように手間が非常にかかって、
何人もの採点者が見て誤差をなくす必要もあり、
漢字検定のように簡単にはできないのが難点です。
わたしの作文指導では、ある程度システマテッィクに評価する方法を行っています。
これを検定のような形にできれば、
もう少し、実用的な文章測定が可能になるかもしれません。
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