「物語を書く」というと、一般的な大人にとっては、特別なことです。
もちろん、子どもたちにとっても、何かのきっかけがないとやらないことなので、
ある意味特別なことです。
でも、「絵を書く」ということについては、
クレヨンや色鉛筆や絵の具があって、画用紙が用意されて、
それが、保育園や幼稚園で普通に取り組まれているから、
絵を描くことが「普通」になっているのです。
それは、プロのイラストレーターや絵描きになるために、
描いているわけではありませんよね。
ビジュアルな創造に対して、感性を養うためです。
私が主催している作文教室では、創造的な場面を自由に書けるように、
物語の課題がよく入っています。
すると、本当に苦手という子が一握りはいるものの、
(そういう生徒さんには別課題で書いてもらっています。)
多くの生徒さんは、楽しみながらストーリーを考えてくれます。
物語の課題が1回分でも、興が乗ってきて、
「続きを書きたい」と言われることもよくあります。
スターシートがないと書きにくいというので、
そういうときは、別のスターシートを差し上げて、
仕上げ(清書)の回に、別に余分に書いてもらっています。
先日、続きで面白いストーリーを仕上げた生徒さんがいて、
物語に開眼したなぁと、こちらもうれしくなりました。
「自分でも面白かったでしょう?」
と、聞いたら、
「大変だった!」
という感想でした。
確かに、創作にはエネルギーが必要です。
大変だけれど、自分自身が面白くてやり遂げるという
とても良い体験をしてくれています。
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