小さい子どもたちを育てる環境…
日本の都会では、物とお金にはめぐまれていますが、
メンタルな部分では、ワーストと言っていいくらい
大変な状況ではないでしょうか。
一つ目の大きな原因が、
戦後、日本の文化が
占領軍と敗戦による国民の自信喪失で
大きく否定されたことです。
育児のような文化は、
メンタリティーの根幹であり、
そう簡単に変えていいものではないはずですが、
伝統の育児というものが、
軽視されるという土壌ができました。
そこに、二番目の要因として、
核家族という家族形態が広まって、
祖父母による育児の伝承がまったくと言っていいほど
断絶してしまいました。
赤ちゃんを抱いたこともなく、
出産退職をしたら、育児を教えてくれるのは、
育児書と保健所の人ということすら、ありえます。
祖父母が関わってくれるとしても、
自信がないので、アドバイスは及び腰ということになります。
夜遅くまで残業するお父さんは当てにならず、
お母さんは一人で悩みをかかえてしまいます。
三番目に、その心の不安の穴に、育児書や教育サービスのあれこれが、
大きく入り込んできます。
何かに熱中したり、
目先の結果を見て、
不安を忘れたい
という心理が、強烈に働きます。
その最たるものは、中学受験システムです。
四番目に、離職したり、子どもを抱えたお母さんは、
職業の危機にさらされます。
仕事を続けたければ、二人目は産まないように、などという、
ありえないような人権侵害が、当然のように行われています。
再就職をしたくても、待遇が極端に悪くなる
ということが往々にしてあります。
離職した場合、家庭が孤立している上に、職業からも切り離され、
社会から孤立した感が、非常に強くなります。
そして、外国人労働者を流入させないようにという国策によって、
低賃金で働かざるを得ない、という状況が待っています。
こんな状況の中でも、心豊かな育児をしている方は、
尊敬に値します。
自分が心のバランスを失っていないか、
それをチェックする指標は、
鏡の中の自分と、お子さんの笑顔ではないでしょうか。
そして、私はというと、
相変わらず育児に四苦八苦しながらも、
教育情報の目利きとか、
本物の国語教育システム(作りかけ)とか、
女性の起業についての情報を
半歩先を歩いているのではないかと立場から、
お伝えしようとしているわけです。
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