こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
作文通信教育では、スターシート(発想と構成を勉強するテンプレート)を使って
文を書く練習をします。その時、
「テンプレートに書いてある項目を、そのままこなれない文にしてしまうのですが、
どうしたらいいのでしょうか。」
という質問をいただきました。
これは、作文の勉強を始めて、間もないころによくあることです。
たとえば、性格と書いてある項目のところのメモをそのまま
「○○さんの性格は、やさしくてきちょうめんなことです。」という風に書きます。
これは、文法上は間違っていないのですが、日本語を書く暗黙のルールには、
主語が推察できるときは、省略する。
というものがあります。
なので、保護者の方が読んだ時には、不自然な印象を受けてしまうのです。
ちなみに、逆に、読解では、このルールがわかっているか(習熟しているか)
を確認するため、
頻繁に指示語(この、これ、その、それなど)や
主語を書かせて文を再構成する記述の問題が出題されます。
作文に関して言えば、大人が「不自然」とわかるものは、いずれ、生徒さんにも
そのニュアンスがわかるようになり、自然に解消していきます。
あまり不自然なものは、コメントで修正していきますが、
そうするうちに、文体への意識が高まって、自発的に変えていくようになります。
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