芸術は魂の表現
というような言葉を聞いたことはありませんか?
文芸的な評価が高い小説は、もちろん、「芸術的表現をしている」といえます。
けれども、多かれ少なかれ、文章を書くということは、
自己表現であって、芸術的な性格をもっているものです。
例えば、お習字を書いていて、よく小学生が書いているのは、
まあ、そこそこ、元気が良かったり、少し崩れていたりというような
習作レベルの作品です。
けれども、私立の学校でお習字に力を入れているある中学・高校では、
書道部でもない普通の生徒さんが、ハイレベルな書写の作品を書くことができます。
きちんとした指導者について、練習を重ねることで、多くのの生徒さんが、
芸術を思わせるレベルの作品を書くことができるのです。
【脳力さくぶん】では、空想的な課題が多いためか、
こちらも少し驚くぐらい、自己表現がうまくなる生徒さんが出てきました。
さりげない文章なのですが、文章に魂が入っているというのでしょうか。
主張を計算するのでもなく、他人の価値観に迎合するのでもなく、
自分の感性を研ぎ澄まして書いてある良い文章を読みました。
まだまだ、習作段階ですが、
こんな風に内面を見つめて作文の練習をすることで、
自己表現ができるようになってもらえるのは、
指導する方としても、冥利に尽きる思いがします。
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