こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
中学受験では、入試問題に漢字が1割ぐらいの比率で出題されます。
なので、安定して完答できる子と、仮に3分の1ぐらいしか解答できない子では、
7点近い差がつくことになります。
受験者平均点(不合格者も含めた平均)と合格者平均点の差は、
たいてい10点前後なので、漢字ができるかどうかというのは、
意外に得点力の差になります。
漢字ができない生徒さんに、熟語を構成する漢字の意味を聞いてみると、
まったくというほど、答えることができません。
つまり、漢字が苦手な生徒さんというのは、
漢字を意味で覚えていないで、その都度、熟語を丸暗記しているのです。
でも、漢字をいったん意味で覚えれば、そのフックができるので、
熟語を覚える労力は、数十分の一にまで下がります。
もし、知らない熟語がでてきても、意味を推察できるし、
文例から、漢字を想起できるためです。
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漢字ごとに熟語が載っているこの本は、漢字を意味で覚えて行くのに最適です。
ただ、上の段に用例が載っているので、そこが見えると写すだけになってしまいます。
すでに高学年のお子さんであれば、一通りは知っている漢字なので、
上の用例を隠して、
下の穴埋め問題(読みがなくて、意味だけが載っているのがきついですが)をやり、
次に、隠しているところをはずして、漢字の意味を読むようにします。
これで、意味への理解がぐっと高まります。
本来は、漢字辞書を引いて、よく読めばわかることなのですが、
大量の漢字学習をやる塾が多いので、それでは気持ちが続かなくなるため、
こんな学習方法を考えてみました。
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