お子さんが、暗唱課題を気に入って、上の学年の分まで読んで、
さらに知らない言葉を「言葉ノート」にしたいと言うので、
効果的なやり方を教えて欲しいという質問をいただきました。
前回、語彙を増やすために、
英単語のような日本語の語彙を増やす本を使っている
という話を書きました。
これは、実は、理系的な傾向が強くて、
言葉へのセンスが発達していない場合の取り組みです。
このお子さんは、「言葉ノート」を自分で作りたい
というぐらいなので、
言葉への興味は人一倍大きい方です。
つまり文系的な言葉へのセンスを持っている
と考えることができます。
「言葉ノート」の内容はどんなことが良いかというと、
例えば、図鑑を思い浮かべると、
考えやすいのではないかと思います。
昆虫が好きな子は、昆虫採集や観察をするだけでなく、
図鑑を飽くまで眺めているものです。
そして、もし、自分が見つけた昆虫が何か調べたくて、
調べた内容を、ノートにつけていきたい
と言ったとします。
そう、言葉ノートと同じですね。
絵を書くかもしれないし、
パソコンで画像を見つけて貼り付けるかもしれない。
分類をくわしく書くかもしれないし、
類似の昆虫まで調べるかもしれない。
好きでやっているので、
何をやってもいいんです。
親があれこれ言わなくても、好きにやると思います。
親がしてやれることは、
良い図鑑と解説書などを与えること
昆虫のいる環境に連れて行ってあげること
ではないでしょうか。
「言葉ノート」の場合だと、
良い辞書と、言葉の興味を高める本ですね。
音読課題の抜書きも、対象になってくるかもしれません。
辞書だって、頭から読む人はいますが、
その方にとっては、昆虫図鑑と一緒だと思えば、わかり易いですね。
語彙力が弱い子向けの本の一つとして、
使っているのがこちらです。
- 10才までに覚えておきたいちょっと難しい1000のことば/著者不明
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この本の良いところは、慣用的な言い回しが多くて、
小学生の語彙として適当なものが多い点です。
これに取り組む時は、苦手な子の場合は、
「文章をつくる」課題をやらないように(笑)
と指導しています。
同じ本でも、「言葉の語感」が好きでたまらない子は、
違う反応をするかもしれませんよね。
似たような本はいろいろあるので、
好きで取り組む場合は、
大型書店で実物を見比べて購入することがお勧めです。
気に入らない本に当たると時間がもったいないですし、
「1000のことば」より気に入る本があるかもしれないですよね。
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