電卓が1000円以下で買え、
受験以外は計算機で計算できるという状況では、
そろばんで計算する価値は、ほとんどありません。
わたしが銀行勤めをしていたころには、
まだそろばんが実務で使われていましたが、今ではどうなのでしょうか?
けれども、そろばん教室が今でもあるのは、
そろばん暗算という計算方法が、
とても有効だということが、認知されているためです。
ドッツカードは小学生にはイメージできませんが、
そろばんの玉をイメージする方法は、
右脳が優位の小学生なら、まだまだ可能な学習方法なのですね。
これは、一度定着すると、大人になっても使えます。
だから、現在も文化として、日本で受け継がれています。
ただしこれにも一長一短があって、
検定は掛け算や割り算を織り交ぜながらすすむので、
わりとむずかしい実技ができなければ、
暗算のカリキュラムに、なかなか入ることができないのです。
学年が上がるにつれて、
イメージによる暗算の能力がどんどん低下していくのに、です。
受験という実用的な目的を考えると、
まったく時代遅れといわざるを得ません。
実用的なそろばん暗算の学習カリキュラムを作って普及できれば、
日本発の新しい文化が発信できると思うのです。
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