こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。
国語の読解力とあらゆる解法が身について、テストの点数がよく取れるようになっても、最期まで残るのが、語彙の不足で問題が解けないことです。語彙として知らない語が出題されても、リカバリーする方法はあります。それでも解けない問題というのがあるのです。まるで、耳なし芳一の耳のようです。どうして、これがわからないのか、と内心驚愕しています。(笑) そして、大学受験の生徒さんたちも、同じ問題をかかえています。文脈として自然に覚えるのが良いはずなのですが、適当なものがありません。(まあ、単なる読書不足とも言えますが…)
…と思っていたら、ありました
- 中学受験必須難語2000/著者不明
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このドリルこそ、「難しい○○のことば」シリーズのはしりなのですが、そのあまりにとっつきにくい題名から、私自身が、敬遠していました。けれど、今見直してみると、自然に語彙を増やすための工夫が、とてもよく出来ています。
左側のページに書かれた文例の中に穴があいていて、そこに同じ行にかかれた難語を、あてはめるだけなのです。もちろん、意味も書いてあります。そして、ウラのページでは、覚えたかどうかの確認ができるようになっています。
「難語」という言葉と「2000」という言葉に、思わず引いてしまいますが、文脈で覚えるという正統的な構成になっているので、これなら、それほど努力しないでも、読んでいるだけで身について行くはずです。
この本の前に取り組むのが
10才までに覚えておきたいちょっと難しい1000のことば/福田尚弘
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- Amazon.co.jp この本は、下にその語を使った作文の課題があるので、勧めていませんでした。もし、このドリルをやるのなら、作文には手をつけないでください。この作文の課題があること自体、純文系的な著者の意図ですが、語彙不足で困っているのは、文系ではないお子さんなので、ドリルに取り組むのが苦痛になるだけです。 そこに気を付ければ、トータルとしては、良い取り組みになるはずです。