作文通信教育では、暗唱と音読(ぬき書き)に取り組んでもらっています。
そして、今回、読解の生徒さんにも一部、音読に取り組んでいただきました。
進学塾で多読用のテキストがある場合は、
それ以上に音読していただくということはありません。
だだし、時間と興味が許すのであれば、問題集の音読はお勧めです。
なぜなら、語彙や文章の微妙な表現などは、たくさん読むほど学習できるからです。
初見で文意を把握する練習にもまります。
以下、読解を前提にした「効果的な音読のやり方」についての回答です。
***********************************************
音読については、今回の趣旨とは別に、
「音読すれば頭がよくなる」川島隆太(たちばな出版)
が、音読の効用を理解する上でお勧めです。
- 「音読」すれば頭がよくなる―一日二〇分!能力はここまでアップする/川島 隆太
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
国語のテストで出題される種類の文章に慣れるためというのが、
大きな理由です。
作文教室では、理科的な説明文や、伝記、小説文などの
音読や暗唱を行っています。
それは、文章そのもののお手本、
生き方、価値観を広げる上でのお手本としての意味があります。
音読は10分を目安にして、初見で読む力を養うため、
また、語彙を増やし、より難しい文章を読めるようにするために、
なるべくたくさんの文章にふれるようにします。
一方で、一つの文章については、あまり端折らないで、
スラスラと文意が取れていると判断できるまで繰り返してください。
文意が取れたと思われたときに、その文章の内容について確認したり、
その内容について、どう考えるかを聞いてみてください。
お子さんの理解度と文章の難易度によって、
繰り返しの回数は変わってきます。
ページは始めの方から機械的に進めていって、
簡単にわかるものは、どんどん読み進めてください。
附属の設問は、指示語中心のものなので、
取り組む必要はありません。
本の分量(文字数)としては、少ないので、
読み物としては、少し物足りないかもしれませんが、
読解力を付けるための投資としては、月に2冊でも3千円程度なので、
安い買いものではないでしょうか。
3ヶ月~8ヶ月を目安にして、効果が出るまで続けてみてください。