2年前に作文教室を始めたとき、最初に申込んでいただいたのは、
6年生の男の子のお母さんでした。
都内の公立中高一貫校を目指していたのですが、
その受験のための作文は別の塾で指導してもらって、
私の方の電話個別指導では、
主体的に書く作文を指導してもらえれば良いということでした。
その時、お子さんの書いた作文を読まれて、
「こんなにいろいろなことを考えていたけれど、言い表せなかっただけだったんだ。」
という感想をいただきました。
男の子は女の子にくらべて、あまりしゃべらないことが多いです。
(中にはおしゃべりな男の子もいますが。)
すると、男の兄弟がいなかったり、自分が書くことが得意だったりするお母さんは、
いったい何を考えているのかと、不安に思うらしいのです。
少し自我が芽生えて、6年生ぐらいで、やっと言語能力が高くなったかと思うと、
中学1年の後半ぐらいから、反抗期で口をきいてもらえないということすら…
文章が上手になるとかならないとかいう以前に、
コミュニケーションツールとして、作文を切実に使いたいというのが、
男の子のお母さんの隠れた動機であることもあるようです。
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