モンスーン気候の小さい国

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

今日から授業が始まりました。

中国に単身赴任している旦那さんに合わせて、休暇をいただいているので、関係している皆様には大変ご迷惑をかけております。なぜ、6月、10月、2月なのかというと、端午の節句(旧暦)、国慶節(建国記念日)、春節(旧暦正月)が、中国の長期休暇だからです。(笑) 

旦那さんはアクティブな国際的経営者なので、旅行もアクティブなのですね。こんなに忙しいのに、高山病のリスクが高くて、あまり誰も行かないようなチベットにどうして…というのが、連れて行かれる側の気分だったのですが、実際に行ってみると自分の世界がとても、とても狭かったのに気付かされました。

標高3000~5000メートルのラサから先は、まるで上高地のような渓谷が果てしなく広がり、その先に富士山級の山が何十個も続いているというロケーションでした。そして、紫色のラベンダーのような花が見渡すかぎり咲き誇る草原をオフロードに近い感覚で車でひたはしります。

こうした雄大な自然を背景にして、壮大なチベット仏教の寺院があり、金色の巨大な仏像や伽藍があり、信仰の生活がありました。日本の仏像のように品がいいと、自然に負けてしまうのですね。比較文化論ではありませんが、海外を知ることが日本を知ることにつながることを実感しました。

そして、大地のエネルギーが違うのです。このところ、執筆などの影響で体調が低下気味でしたが、いつもお願いしている整体の先生からは、「体力が普通に戻っているので、次の本?を書いても大丈夫」というお墨付きをいただきました。

日本に戻ってみると、日本は繊細で素晴らしい文化を持っているけれど、モンスーン気候の小さな島国なのだなぁという不思議な感覚が残るようになりました。ずっとこの国に住んでいると、それが当たり前になってしまいますが、大陸に住んでいる世界の人から見るとそういう風に見えているものなのです。

国語を勉強する目的は、日本語を上達させることではなく、母語としての国語で考える力をつけることです。そして、考える力というのは、外国語に上達する以上に、国際的に生きて行く上でのベースになる力なのです。生徒さんたちには、目先の国内の大学受験に成功するより、世界に通用する人材に育って欲しいと願ってやみません。

教える側の成長がなくては、生徒さんの器を大きくすることもできません。レッスンを受けている生徒さんたちにはもれなく、休暇の穴を埋める以上の結果を持って行ってもらっています。でも、その先もあることを忘れないでくださいね。

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