塾のテキストが難しすぎる場合の対策です。
合格実績が高い某大手塾などは、
上位クラスと同じテキストを、全員が使うのが売りでもあるのですが、
国語の場合、読解の実力が合っていないと、効果的な勉強になりません。
例えば、5年生向けのテキストが、
大人が読んでも15分はかかろうかという長文テキストでは、
普通の読解力では歯がたたないのです。
そんな場合でも、塾の授業は4教科の科目を選べないのが普通なので、
国語の授業だけを受けないというわけには、行きません。
なので、読解の生徒さんで、塾のテキストが合っていない場合は、
塾のテキストは「音読用」にしてもらっています。
読書百遍意自ずから通ず
と、言いますが、
繰り返し読むことで、理解が進むことは間違いないのです。
けれども、わからない語彙があって、それがあまりにも多いと
理解そのものを諦める癖がついてしまいます。
しかし、お子さんに音読してもらうことで、
そばで大人がフォローしてあげることができます。
つまり、読んでいて詰まるところや、わかっていないようなところは、
大人が聞いて、意味が取れているかどうか、確認していきます。
すると、かなり、文意を把握できるようになります。
大人の100%の理解度のくらべたら、70%ぐらいの理解度かもしれませんが、
それでも、ずっと、頭にもやがかかったような状態で読んでいるよりは、
余程、効果的な取り組みになります。
その状態で、塾の授業を受けるようにします。
呆れるような手間隙だと思われるかもしれませんが、
よほど国語ができるお子さん以外は、
そうしたフォローが必要な場合が、圧倒的に多いのです。
他のいろいろなことを教える手間隙にくらべたら、
文章の意味を噛み砕いて教えることは、
それ程難しいことではありません。
そんな風に、お父さん、お母さんから、
国語を教えてもらえるお子さんは、
幸せな時間を過ごしていると思えるのです。
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