こんにちは。 【脳力さくぶん教室】の直井です。
作文指導をしているとき、
必ず題名を書いてもらいます。
教室で使っている専用の原稿用紙にも、
題名を書く欄が、一番始めの行にあります。
何について書くのかという課題は、
毎回、決まっているのですが、
題名は、書く内容に応じて、自分でつけてもらう形にしています。
小学生の書く作文は、語尾が「です。」「ます。」調に統一されていて、
実は、他人に読まれることを前提としています。
ということは、題名は、興味を持ってもらえるかどうかのフックになるので、
工夫する必要があるのですね。
例えば、学校で「運動会」についての作文を書くように言われたとき、
つけた題名が「運動会について」だと、
興味をもってもらうことは、難しくなります。
30人生徒さんがいるとすれば、
作文が壁にはってあったり、文集にされたとしても、
埋もれて、読んでもらうことができません。
本のタイトルの例でも、
その本が買ってもらえるかどうかというのは、
7割方、タイトルで決められる
と言われています。
作文は、他人との関係の中で書かれている
ということが、わかっていれば、
題名の工夫がとても重要だということが
段々意識できるようになります。
逆に、他人に読んでもらえる文章力は、
題名を意識することで、
他人との関係を考えた文章を書くようになる
ということと、
双方向で、伸びていきます。
]]>