こんにちは。 国語力アップの直井です。
知人のお子さんが、今年慶應のSFC(湘南藤沢キャンパス)の環境情報を受けるということで、
受験対策のことで質問を受けました。
小論文はごまかしが効かないから、今から対策に力をいれても、難しいんじゃないですか~(笑)
みたいなことを、やんわりと?お返事したのですが、
どうしても知りたいということで、数年前のものですが、過去問題を見てみました。
SFCは、慶應の中でも、時代が要請する新しい「知」の再編成と創造をめざすという
独自の学風を持っています。
現代社会の抱える一筋縄ではいかない問題に、アカデミズムの立場から取り組もうという
慶應の学風の真骨頂ともいえるキャンパスです。
環境情報学部が第一志望で、総合政策学部を併願するということです。
う~~~ん。
どちらも、本格的な小論文が出題されていますが、
それほど癖がある問題ではありません。
受験者の実力をストレートに測るような問題です。
が、
環境情報のほうは、フィールドワーク的な資質を問われていて、
総合政策は、ディベートの能力を問われています。
まあ、学部の性格からいえば、当然のことですよね。
総合政策に在籍しても、環境情報の学科を選択できるからということらしいですが、
ディベートは論理展開、フィールドワークは発想という別の力が求められます。
SFCでは、不確実な時代に働きかけるだけの学問を育てようとしているのですから、
わけのわからないことに、取り組んで結果を出すというフィールドワークの能力は、
不可欠と言えますね。
環境情報の方は、過去問題にしっかり取り組んで、
誰かにブレーンストーミングの相手をしてもらうのが、この時期、ベストな取り組みです。
総合政策の併願を考えるのは、そのあとでも良さそうですね。
予備校の先生の方で、対策が見えていないので、私のようなものに質問されたのですが、
一見関連性のないジャンルばかりが出題されていることこそが、
フィールドワークの力を試されているということなのです。
どうも進学塾の先生というのは、国語や小論文を教えるのが、苦手みたいです。(苦笑)
他の教科とは性格が違うので、致し方ないのでしょうね。
作文教室はこれから、両方の力を育てるようなカリキュラムにしているので、
SFCの小論文を書けるようにするのも、面白いかもしれないと思いました。
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