学校での国語の授業
思い出してみてください。
教科書を
音読
していませんでしたか?
そもそも、目
だけで文字を追うという読み方は、
平安時代にはなかったそうで
文章は音読する
のが、
西洋においても中世までの一般的な読み方でした。
赤ちゃんが言葉を覚えるときも
耳から言葉を覚えますよね。
日本語は漢字という表意文字を使うので、
黙読が効果を発揮する言語ですが
それでも、
新しいジャンルの文化を
その語彙ごと、まるごと吸収するときには
音読
が有効なのです。
なので、作文指導でも読解指導でも
ことあるごとに、
音読
をやってもらっています。
四谷大塚の国語のテキストに
判で押したように
音読を3回やってから問題を解きましょう。
と、書いてあるのは、
語彙や語感から伝わる価値観のような
言葉に付随した有機的な感覚まで
獲得するのが目的です。
自分の本物の語彙になった言葉は
理解度も重みも違います。
テストを速く解くという目的だけでなく、
せっかくの勉強をきちんと教養として身につけるには
塾で端折ってしまう
音読
を、きちんと自分の手で取り戻すことが
急がば回れ
の賢い方法なのです。
]]>