模試の読解指導例

5年生のAさん

中学受験塾のテキストが「意味不明」はてなマークな状態で来られて

かなり易しめのテキストで読解練習を続けていました。

今回、実力テストができなかったということで、

まだ、これまで取り組んだことのないレベルの説明文を

一緒に読解練習していきました。

私の読解授業は、生徒さんの理解力に合わせて、

噛み砕いて解説していきますが、

肝心の「考えるところ」は、自分で考えてもらうようにしています。

問題文は、外山滋比古さん言語論の一般書です。

中学受験では頻出の著者ですね。

著者がこの本を書いている背景、なぜ出題されているか

という話から始まって、

問題文の頭から、音読してもらい、

文意のわからないところと、マーキングするべきポイントをフォローしながら

読み進めて行きます。

ものすごく頭を使うのですが、ずっと集中しています。

用語の解説などもいれながら、30分ぐらいかけて読み進め、

問題を解きなおしてもらいました。

すると、文意を問う問題は、ほとんど正解になりました。

ほとんど正解できなかった「難問」が、

いともやすやすと解けてしまったので、

意外だったみたいです。

設問については、ほとんどフォローせず、自力で解いたし、

問題文を読み返すこともありませんでした。

「読解」の重要性が、改めてわかったみたいです。

「宿題は、きちんとマーキングしてから取り組んでね。」

と言ったら、真剣に聞いてくれました。 ニコニコ

模試が解けないのは、考える力がないからではなく、

「読めていなかったから」だと気づくのは大事ですね。

自分の実力との差、何が課題なのかがわかるので、

ときどき、こうして難しい問題をやることもあります。

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