こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
中学受験の女子校の問題は、独特の難しさがあります。
EQ(特別な状況での共感力)を問われて、スパ~ンと自分の語彙で答える必要があるものや、○○の軋轢、嫉妬心、動作から気持ちを読み取るなど、ちょっとしたひねりのあるものが多いのです。女性同士の付き合いの難しさをそのまま反映したような内容です。これが理解できないと、結果的にいじめられたり仲間外れになったりすることもあるので、学校としては予防的な意味で出題しているところもあるのではないでしょうか。
しかし、自分がふだん思っていないことは、想像することが難しいのです。
「このシーンは、自分と格が同じだと思っていた友達が抜擢されて、生意気で、顔もみたくない、さけたいと思っている嫉妬心を表しているのよ。」と解説しても 「いっしょに演奏できなくなったのが、残念なんじゃなくて、くやしいのよ。」「ここで『いろいろ言う』っていうのは、どちらかというとマイナスのうわさという意味でしょ。」
不思議そうな顔をしています。
なので、わからなくてすべってしまったときで、合格点を計算していきます。
同じEQでものんびりした牧歌的なタイプもあるので、こういう学校は受けなくてもいいのではと思わなくもないのですが、女子が切磋琢磨する環境では、必要ということなのでしょうね。
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